子どものころ、私には音楽の天才と言われる兄がいました。
私の方が先にピアノを始めたのに、音楽の世界では遅いと言われる小学校4年生からピアノを始めた兄は、どんどんその才能を開花していったのです。勉強でも勝てないし、大好きな音楽でも勝てない。注目を集めている兄が羨ましくて仕方がなかった。そんな中で必死に考えた末に見つけたのが美術の世界でした。真似て描くことが周りよりも少し得意だったくらいで、とりわけすごい才能があったわけではありません。だけど「これなら勝負できる」と思えたんです。兄ばかりでなく自分も親や周りに見てほしいという、私なりの生存戦略だったと思います。その流れで進学のときは、普通科ではなくデザイン科を選びました。自分に注目が集まる可能性がある道を、最短で選び取った感覚がありました。
でも、そうやって大きな選択や行動はできるのに、日常の何気ない会話の中ではいつも孤独感がありました。言いたいことが言えない。自分の気持ちをわかってもらえない。そのやり場のない気持ちは気付かないうちに少しずつ積み重なっていきました。その気持ちの反動からか、大学ではデスメタルバンドを組んでステージで声を張り上げたり、アートでは理解されにくい奇妙な作品を次々と作ったり。今振り返ると、わかってもらえない自分を、別の形で解放していたのだと思います。私はずっとそうやって「どう自己表現するか」「どう自分を分かってもらうか」という問いに向き合ってきたのです。
そして独立してから、自分が本当に表現したいことを軸に発信をするようになったとき、何かが大きく変わり始めました。「たみ子さんの感性が好き」「世界観に惹かれました」。そんな言葉が届くようになり、気づけばメルマガ読者はどんどん増えて、出会いたかった人たちと次々につながれるようになっていきました。
起業して集客のためにやったというわけではなく、ただ、自分が表現したいことをそのまま出し続けた感覚でした。明らかにそこからビジネスにつながっていくようになったのです。「これって私だけじゃないはずだ」そう思ったのが、アカデミーを始めたきっかけでした。
表現したいという気持ちの奥には、「自分の感じていること、大切にしていることを、誰かに分かってもらいたい」という願いがあります。そして「分かってもらえた」という瞬間に、「ああ、私はこう生きていいんだ」と、初めて自分を肯定できる満たされた感覚と出会うことができます。自分らしい表現が見つかった人たちが、「生きるのが楽になった」「呼吸が楽になった」と言う理由が、そこにあると思っているのです。
このホームページが、「自分らしく表現したい」と感じている誰かへの、最初の一歩になれたら嬉しく思います。
そんな想いを載せた今回のホームページを、一緒に作り上げてくださったお二人を紹介させてください。
サイトの立ち上げからページ全体のディレクション、サービスの集約や導線設計、システム開発までトータルに担ってくださったのはWebディレクターの木村 亜依さん。(Instagram)ユーザー視点だけでなく私のアカデミー設立の想いやこだわり、感性までを汲み取って、とても分かりやすい信頼のおけるサイト構築をしてくださいました。
サイトのデザインを担当してくださったのはデザイナーのクロハ テリハさん。(Instagram)私が創り上げていきたい世界観の雰囲気を丁寧に汲み取り、かつアカデミーとして信頼の於けるデザインを具体的に形にしてくださいました。私が言葉にできず立ち止まってしまうところも、粘り強く表現したい世界に付き添ってくださって、本当に感謝をしています。
おふたりのおかげで、私独自の世界観も踏襲していただきながらも信頼感のあるアカデミーらしいホームページができあがりました。本当にありがとうございました。
これからこのホームページを通じて、さまざまな情報をお届けしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
碇 たみ子


